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「全ての国の人を包みこむ、あったかい日本」をつくりたい。

日本って、どれくらい日本語を教えているの?

日本

 

これまでのブログで、

母語/母国語/外国語/第二言語の違いを説明し、

第二言語を使うこと」についての問いを投げ、

ESLJSLという考え方を提示し、

同時に第二言語習得のサポートの必要性についての投稿

をしました。

 

同時に、英語取得の補助があるアメリカなどの事例も紹介したと思います。

 

 

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それでは、日本での日本語教育の補助はどのようになっているのでしょう?

ということで、

 

今回のブログでお話しするのは、

日本で行われている日本語習得のサポートの現状

です。

 

 

 

 

まず、日本語習得支援に必要なことは、

「その人の成長過程や段階によって異なる『必要なこと』に対応した日本語習得支援

を行うことと言われています。

 

 

 

日本で生まれたのか、両親はどの程度の日本語を話せるのか、母語の習得状況はどのくらいなのか、母語を保持していたいか、喪失してもいいのか、、、。

 

人によって、子供の場合であればその子供や両親の希望によって、必要な支援は異なります。

 

 

大切なのは、「ただの日本語支援」ではなく、

「その人の人生を支えるための手段を手渡す」

ために日本語の習得を支援することです。

 

 

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ここで必要になってくるのは、

・それぞれの必要性に対応できる日本語教師日本語教師の資質

・日本語習得の支援を提供している機会

です。

 

 

 

それぞれどのくらい今の日本で必要とされていて、どのくらい存在しているのでしょうか。



現在、日本に在留していて日本語を学んでいる外国人の数は、約24万人と言われています。

それに対して、日本語教師の数は3万9000人、そのうちの58%に当たる2万2000人がボランティアという現状があります。

 

 

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それぞれの数値を表したグラフ。(文化庁調べ。)



 

また、日本語学習者が平成23年から平成29年で、約12万8000人から約24万人と倍近く増えているのに対し、

同期間での日本語教師の人数は、約3万人から約4万人と、1万人しか増えていません。

日本語習得の支援を提供してる機会(日本語教育実施機関・施設数)も300弱しか増えていません。

 

 

この数字から読み取ることができるのは、

日本語教育の必要性に追いつけていないということ」です。



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国からの施策として、文化庁が新たに日本語教師の資格や日本語教師の養成カリキュラムを作るなど、少しずつ動きも出ています。

 

しかし、実際日本語教師という職は、薄給の場合も多く、結果高齢化現象と合わさってなかなか充実させることが難しい現状があります。

 

 

 

ESLのクラスという仕組みがスタンダードとして存在し、多くの移民が学習する機会を提供しているアメリカやカナダと、

必要性に追いつくことができていない日本。

 

 

その現状を知っている人は、どれくらいいるでしょうか?
「日本語」というツールの重要性を感じている人、それによってもたらされる「」を意識したことのある人は、どれくらいいるでしょうか?



もっと言えば、

日本語学習者がこの7年間で2倍近くに増えていることを知っていた人は、

どれくらいいたでしょうか?

 

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日本に増えている、「外国人」や、「外国語」。

知ってみて、考えてみて、動いてみる。

 

認識と現実の差を埋めることから、理想と現実の差を埋めてみることも、大事なのかもしれません。